晴鉄雨読

晴れの日以外はカメラを握らず。雨なら家で読書をば

沿線描画 その4 富士の山のおひざ元

2024.01.08 富士川橋梁

東海道本線での醍醐味と言えば、ロングシート区間になった瞬間デデン!と車窓に現れる大きな富士山であろう

平日の昼下がり、空いている電車に乗って吉原辺りを走っていると車窓に雄大な富士山の姿が映り、それを独り占めするというのは何にも替えがたい時間である。

関東近辺で晴れた日にはとりあえず静岡に行っておけばまず間違いなく大いなる満足感を得ることができるだろう。と、のっぽパンを貪りながらガラガラの211系の車内でしみじみ感じるのが静岡に来た時のささやかで秘かな楽しみになっている

さて、そんな静岡地区の211系にも引退の足音が近づいてきているらしい。と労組資料で知った。どうも静岡が中央西線のようになるようで、JR東海車から湘南色が消滅する運びとなるそうだ

おそらく静岡地区では315系が出場し始めると113系消滅ぶりの大騒ぎとなることは容易に想像がつく。ついに転換クロス車のS編成が導入!とかいうレベルではないのだ

1形式がその地区から消滅することとなればマニアは黙っていないし、大挙して押し寄せる。高崎の115も、東海道の踊り子もそうであったように

しかしまだ315系の出場まではあと1年くらいは残されていそうだ。静岡地区でもゆっくり撮影できる時間が残されているうちに気になっている撮影地を自由気ままに探索して新しい世界を見つけておきたいものである