晴鉄雨読

晴れの日以外はカメラを握らず。雨なら家で読書をば

60.東京の雪は...

2024.02.06 武蔵野線

関東平野で雪が降るというイベントは年に一度この時期に決まって起こるものであるが、毎年何を撮ろうか迷うものである。幸い今年の雪は私の休みにちょうど被ったおかげで思う存分一日中動き回ることができたのだった

しかし、常磐モノ?それともケヨ34?といろいろ思案はしてみるもそこまでやる気が湧かないのが実際のところである。貨物はといえば8685レは晴れなければ意味がないし、8876レは宮原かどこかで撮るにしてもちょっと暗すぎるような気もする。1091~4097レも撮れそうなショバの通過時刻には雪は降らなさそうであった

しかしせっかくの休みに雪が降ったのだから、と漸く夜になって重い腰を上げて武蔵野線へと行くことにした。駅ホームから手軽に闇鉄ができてなおかつ光源もしっかりしているこの撮影地はうまくいけば雪に光が当たって一味違った写真が撮れそうだと踏んだのである

実際行ってみると予想以上に雪が降っており、戦果よりもカメラが濡れないかどうかの心配をしなければいけないほどであった。しかも悪天候にもかかわらず珍しく定時運行をしているではないか。雨の日も風の日も遅れるで御馴染み武蔵野線も随分強くなったものだ

気づけばホームにはラッシュアワーも相まって黒山の人だかり。10分に一本の間隔ともなれば定時運行していてもそうなるのは仕方のないことだ。撮影には少々難儀したが、無事ホームからラッシュアワーの通勤客を満杯に乗せた列車が雪の闇へと消えていく姿を捉えたところで今年の冬の最後のイベントを締めくくった。